ママがいい!

ママがいい!(松居和著/グッドブックス)


自然育児の幼稚園の園長を務める友人が推薦していたこの本のタイトルに惹かれて、即購入しました。

我が家にも中学1年生、小学5&3年生の子どもが3人いますが、あまりに多くの親御さんが0〜2歳児くらいの子どもを保育園に預け、父親は出張や単身赴任でほとんど家におらず、ほぼ母子家庭のような環境下で子育てをしているたくさんのご家族を知っています。

仕事をしなくてはならない理由も理解しつつ、モヤモヤとスッキリしない気持ちもありました。

以下、この本を読んでいて、私が付箋を貼った箇所です。

「「希望するすべての人が、子どもを預けて働くことができる社会」を目指す、と書かれた時、当時私に講演を依頼してきた保育士たちは「希望するすべての子どもが、親と一緒にいることができる社会」を目指すほうが自然で、本当の待機児童ゼロ作戦ではないのか、と言って違和感をおぼえていた」

「WHOは、「人生最初の千日間」がその時期に最も発達する人間の脳にとっていかに大切かを言い続ける。三十年前に、フランス議会は「両親が共働きになった時、子どもの発達は大丈夫なのか」と問題提起し、それに対し、世界乳幼児精神保健学会の理事たちは「ビジネスの原理では子どもは育たない」と警告している」

「親が子に愛され、その確かさに感謝する。子どもたちは「信じること」が生きる力だと遺伝子のレベルで見極める。生きる力は、自立することではない。信頼の連鎖に身を置くこと。そして、われわれ人間のすごいところは、自分を「いい人間」にしてくれる者たちを自ら産み出すこと」

「「子育てしやすい国づくり」=「保育園を増やすこと」とする考え方にいつの間にか社会が違和感を覚えなくなっている、そこがいちばん問題なのだ」

年に1回は父親も母親もそれぞれ別々の日に一日保育者体験をすることがオススメです…といったことが最後に書かれています。

子どものお昼寝の時間に父親が子どもの横で添い寝をしようと肩をポンポンと叩くと、子どもが「ありがとう」と言ったそうです。その時、その父親の目から涙が流れたといいます。

義務教育が広がりはじめた時代に内村鑑三がこう警告したそうです。「教育で専門家は育つが、人は育たない」と。

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