2016年5月14日(土)・15日(日)の1泊2日で東海大学海洋学部環境社会学科の「海の環境教育実習」を履修している大学1~4年生までの6名と先生方3名+カメラマン1名が南伊豆町へ来てくれました。
今回の僕の仕事は「学生が南伊豆町で何をして、どんな方にお会いすれば、本番に繋がるヒントになるか?」ということを中心としたコーディネートで、それを”環境教育”という分野の現地実習に落とし込むという作業でした(早いもので特別講師という立場で関わらせていただいてもう5年目です)。
※本番というのは、彼ら学生が企画したエコツアーに東海大の付属小学校の小学生30名程度が10月9日・10日の1泊2日に参加してもらうことで、その企画~運営までのほとんどの業務をこなすことです。
以下が、彼ら履修生のスケジュールです。
【5月14日(土)】
8:30~12:30 清水校舎を出て弓ヶ浜へ車で向かう
12:30~13:30 弓ヶ浜の温泉民宿でもある「美浦」で昼食
14:00~15:45 南伊豆町の方々との意見交換会(南伊豆町商工観光課の齋藤課長、南伊豆町観光協会杉本会長、いしい林業の石井社長、湊区の大野区長 @湯の花交流館隣)
・先生と学生たちの自己紹介
・授業の内容の紹介
・南伊豆町の方々の自己紹介
・学生たちのプレゼン(4チーム)
・南伊豆町の方々からの感想&質問
・記念撮影など
15:45~16:15 反省会(@湯の花交流館隣)
16:30~17:00 鹿と猪について、解体の作業所の見学(株式会社森守 代表取締役 黒田利貴夫氏)
17:30~18:00 買い出し
18:00~21:00 全員でBBQをしながら意見交換会@ヴィラ弓ヶ浜
【5月15日(日)】
7:00~8:30 逢ヶ浜で海岸清掃+海岸ゴミ調査
8:30~9:30 朝食
10:00~12:00 林業に関するヒアリング、現場見学(株式会社いしい林業 代表取締役 石井静夫氏)
12:30~13:30 昼食、解散→清水校舎へ車で帰宅
簡単に彼ら4チームのプレゼン内容のテーマを記載すると・・・
・鹿肉と端材で燻製作り
・弓ヶ浜でのゴミ拾いで特産物と交換
・海と森と健康でつなぐ、杉茶の製造販売
・弓ヶ浜オリンピック、夕陽に向かって凧揚げ
どのエコツアーも学生ならではの奇抜なアイデアで素晴らしいと感じました。
そして、今回、何よりも嬉しい出来事がありました。
それは、カメラマンとして参加してくれた「海の環境教育実習」の授業のベースになる部分をボランティアのリーダーとして共に創り上げてくれたI君(今年留年してしまい、二度目の大学4年生)が、後輩の学生に対して、こんなメッセージを送っていたことでした。
「君には協調性が足りない。”環境”、”社会”という分野は本当に多岐に渡っていて、自分の意見を通すことが全てではない。人の話をキチンと聞くこともとても大切。そして、”環境”も”社会”も全て間に入っているのは”人”なんだよ。だから、人と積極的に真剣に関わっていかないとこの実習は大きな成果を生み出さない」
一回り以上も歳の離れた彼とは、もう5年目の付き合いになりますが、大学の授業が無い長期間の休みの際には、好きなバイクで日本全国を旅しているようで、僕自身もその様子をFacebookなどを通して楽しく拝見していました。
その彼からこの言葉を目の前で聞いた時、正直、感動しました。
僕がガイドをやっていく中で一番大切にしていること、それは”人”なんです。
だから、彼がもし、僕の背中を見て、それを少しでも感じてくれていたのなら、こんなに嬉しいことはありません。
”環境教育”という分野は、やはり、僕には物凄くあっているようです。
【自然と人】
これからも環境教育に貪欲に、直観を信じて、この道を全うしたいと思います。
今回の1泊2日の現地実習の様子を昨年に引き続き、伊豆新聞さんが取材&掲載をしてくださいました。
本当にいつもありがとうございます。
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